コラム :みらくるキッチン!第一章
第9回:定番料理【若鶏の竜田揚げ】
削ぎ切りした鶏モモ肉に作りおきの生姜醤油ダレを染ませて片栗粉をまぶして揚げたもの。生姜醤油ダレは作り立てよりも、作りおきして暫く冷蔵保存おいたものが頗る美味しいです。
「定番料理を美味しく作る」食べて美味しい事が料理の基本中の基本かと思います。中でも伝統的な家庭料理は大事に美味しさを追及していきたいもの。味(色、風味、香り、食感)栄養バランス、見た目の良さ(盛付け)、材料費、調理技術、効率的かどうか?美味しい料理のポイントはいくつかあると思います。そうしたポイントを押さえるには、独学はかなり遠回りで努力を要します。
お料理が本当に上手であれば、料理教室に通う必要はないと言われていますが、私は自分がもっと上手になりたいと思えば、自分よりスキルの高い人から教わる。そうした努力も必要だと感じ、そうして努力を重ねてきました。これからも、日々コツコツと精進しながら、生きていきたいものです。
*苦手なコラムも下手な文章力を少しでも高めたいと思い、目立たないように微々たる努力をしている最中です。
(R4.4.2)
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第8回:自然食を味わう
美菜がまだ若いうちにグラスに活けておき、少し育ったところで、すりごまを加えた手製の天ぷら衣をつけてカラリと揚げる。塩とレモンを添えるだけでも凄く美味しいのは、衣に隠し調味料を加えてあるせい。
下煮した切り干し大根と茹でた韮を、すりごまとレモン汁を加えた調味液で和えたナムルも頗る美味しいものです。
木綿豆腐を使ったふろふき大根や、千六本のお味噌汁もいい。大根のサラダ、ナメコおろし、大阪漬け、大根飯にみぞれ汁、大根尽くしのお膳等もヘルシーで、たまに大根を味わい尽くしてみるのも楽しいかも知れません。
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第7回 : 伝統行事食を日常食に取り入れて
今日から春彼岸入り、もうすぐ春分の日です。昔から春彼岸には「牡丹餅」を、秋彼岸には「お萩」を、ご先祖への感謝を込めて食すのが日本に古くから伝わる風習のようで、小豆あんにくるんだ餅米は、同じ材料を使っても春と秋で呼び方が違うところに、風流な日本人的感性を感じ、何とも言えないような繊細な感性と心情に心酔し、自分で作った牡丹餅をお仏壇にお供えするのも密やかな楽しみでありました。
最近はお正月や年中行事の過ごし方も時代の移り変わりを見せてくれ、一年を通じて我が家では行事食を楽しんでいます。
アサリと干し椎茸、油揚げと白菜の汁に、焼いた餅を加えて、具沢山汁を「お雑煮」風に仕立ててみました。
おろし雑煮に春は筍や蕨など、秋はさつま芋に茸などを加えたり、お雑煮もバリエーションを増やしながら、上手に日常食に取り入れられて次世代へと、郷土色豊かな家庭料理としても食べ次がれて欲しいものです。
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第6回:「ハレとケの文化」に学ぶ日常食
今だにハレとケを何となく使い分けながら生活をしている人は案外いるのではないか?と思う。ふとそんな事を思いながら、日常食の朝ごはん。
茎たちご飯
冬野菜とワカメのお味噌汁
はりはり漬けのサラダ仕立て
板海苔
梅干し
ハレとは祝儀、祭事、年中行事を示し、ケとは日常のこと。日本を代表する民族学者の柳田國夫さんが、日本の伝統的な世界観を見いだす為に表現された言葉だそうです。
因みにハレの文化では、衣食住、立ち振舞い、言葉使いも日常と区別されていました。もうすぐ、桃の節句。雛祭りが近づいています。ちらし寿司や茶巾絞り、貝飯、雛あられなどを食べて甘酒を飲む風習が現在も続いており、桃の花と菜の花を組み合わせた生け花には心もそそられ、春の陽気を感じ嬉しくなりますね。
たまにはお洒落なルームウェアを着て、ホームパーティも素敵な時間を過ごせたら楽しそうですね。
(R4.2.26)
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第5回:正月料理について考える
例年、何気なく作ってきたお節料理ですが、お正月の過ごし方も少しづつ変化してきました。従来型の伝統的なお節料理はコンビニやスーパー、デパートなどで予約して購入出来るようになり、随分と便利な世の中になったものだと常々感心してしまいます。
我が家のお正月は重箱を使って、三の重まで盛り付けていますが、ここ数年、少しづつ量も少なくなってきて、平皿に盛り付けていたオードブルがついに重箱の中へお嫁入りしてしまいました。
まず、汁物は郷土料理のこづゆにしたかったのですが、アサリ、白菜、人参、油揚げ、椎茸、木耳など有り合わせの材料で「アサリのざくざく」のような物を作り、豆麩と銀杏を加えたものになりました。
ついで一の重には
*松前漬け
*干し柿入り柚子なます
*カマンベールチーズ
*白無花果
*カシューナッツの衣がけ
*生ハムと柿
前菜とオードブルを盛り込みました。
二の重には、
*青豆
*高野豆腐含め煮
*人参の色煮
*だし巻き卵
*鶏唐揚げの韓国風
日本食ばかりでなく、多国籍のお節もなかなか楽しそうです。
ご飯物は
「豚バラ肉とさつま芋の炊き込みご飯」
重箱を広げた場合のひとり分のお節料理が完成しました。
風呂敷に包んでテーブル上にセッティングし、お家にいながらにしてピクニック気分が味わえます。我が家流の様々なお正月の過ごし方があって良いと私は思うのでした。
本一年もコツコツと楽しみながら努力し、前進出来る一日でありますように。
恭賀新年
R4.1.2
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第4回:日常食に旬を取り入れて
今が旬の大根と柿の頂きものと、アスパラガスと小松菜を掛け合わせた「オータムポエム」関東ではあまり見かけなかった新種の野菜のようです。
通年出回っている果物、根野菜、海藻、葉菜類、大豆製品、胡麻、茸、穀類、肉、魚、卵、乳製品を少なめに適量と、旬の野菜と果物を少し。常備している食材を使った自然食中心の経済的な創作料理がこのサイトの主流。旬のもの中心の食卓というよりは、日常の食卓に旬のものを取り入れたスタイルになっています。
有り合わせの材料に少し買い足して、ほぼ思い付きの節約料理なのですが、今までのお料理人生の纏めの意味も込めて、何方の創作意欲に繋がり少しでもお役にたてる日がきたら良いかも知れない。と、自信はないけれど感謝の気持ちでこのサイトを立ち上げました。
料理写真もカテゴリー毎に20枚と制限がありましたので細やかな名刺代りに..。
(R3.11.17)
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第3回:レシピと器について
当ウェブサイトで使用している器はここ25~30年来少しづつ趣味で集めてきたもので、使用している器は100均~道具街の新品もあれば、骨董市や陶器店で購入した中古の一点物など安価で購入したものばかりですが、コーディネートも形式に囚われず自由に使い回しやアレンジを楽しめるように創意工夫する事の楽しさと効用を重視しています。
レシピは10代から書きためてきたものから最近のオリジナルのものが中心で、食べる事の目的を健康維持増進、美容効果、食べた時の満足感、経済的、精神的にもゆとりが持てるように調理時間を短縮し、極力費用を抑えられるように工夫しています。
どれも基礎的な調理方法を組み合わせたものばかりです。材料費も極力抑え、新鮮な物を安価で購入し、手間のかかるものを出来るだけ効率良く、手早く簡単に作れるような料理レシピになっています。
大方の女性はお料理が上手ですので、レシピなどあまり必要ないかもしれませんが、素材の使い回し方や盛り付け方などレパートリーとバリエーションを広げるには常に創意工夫が必要とされるのは皆同じだと思うのです。
私自身もまだまだ勉強途上ですので、出来る範囲でコツコツ努力させて頂いているつもりです。僅かでも何方かのお役に立てれば幸いです。(R3.11.2)
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第2回:手作りのブーケガルニで。
冬の足音も近づき始め、今年も温かい煮込み料理やシチュー、お鍋、おでんなどが恋しい季節を迎えようとしています。さて、カレーやシチュー、ボルシチ、トマトソース作りには欠かせないブーケガルニ。
様々なハーブを組み合わせて作ることもできますが、私はセロリやパセリが沢山ある時に干して乾燥させ、ローリエを加えて保存しています。これをスープベースに加えて煮込むと格別にお料理が美味しくなるので我が家では欠かせないものになっています。
シチューの材料と一緒に水から煮込むととても良いスープが取れるのです。ヨーロッパでは肉の臭み取りとして家庭料理にも使用され、作り継がれているようです。お料理もひと手間加えて美味しく作りたいものですね。(R3.10.25)
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第1回:鰯の中骨を使って。
鰯の中骨はグリルで焼いてから、昆布出汁が沸騰する直前を見計らって加え、昆布は引き上げて、暫く煮て笊で濾し鰯の出汁をひきます。その骨の水分を拭き取り冷蔵庫で乾かして、素揚げしてお摘まみに。
塩を振って、レモンを絞っていただきます。
仕事帰りにちょうどスーパーの閉店間際の時間に立ち寄ると、大概のお魚やお肉は半額以下の破格値まで値下げしてあり、どうしても食べたい訳ではないけれど、安さと誰も買う人がいないのでは勿体無い!そう思って三匹100円で鰯を購入し、翌朝から久しぶりにつみれ汁を作りました。
月々二万円前後の食費から生まれた節約料理
ばかりですが、これ以上の贅沢は必要ないかな?と思うようになったので、グルメや美食には夢中になれなくなり、身体に良いお財布に優しい、作って楽しい、食べて美味しい、簡単でちょっとお洒落なエコ料理が私の家庭薬膳の主流のお料理へと、いつの間にか定着してきたようです。
子供時代からの趣味の料理を纏めようと何度もチャレンジし、断念し、その繰り返しと積み重ねが生んだもの、それが不完全で未完成なこのウェブサイトだったのです。ゆっくりマイペースになりますが、懲りずにまた少しずつ綴っていこうと思っています。
Miracle.Kitchenより
心を込めて
TOMO
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